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【お役立ちブログ】外壁材別の塗り替え目安時期

塗装の基礎知識最新情報 2020.09.04 (Fri) 更新

外壁材によって違う!塗り替えの目安時期とは

 

前回は外壁塗装の劣化症状が何か、そしてご自身で確認出来る症状のご説明を行いました。年々強くなる紫外線や様々な汚れと一緒に降りかかる雨などによって、外に置いていて永久的に美観と健康を維持できるものはありません。

皆様の大切なお住まいをより長く維持できるようお手伝いさせて頂くべく豊富な知識と実績を持った当社スタッフが誠心誠意ご対応致しますので、定期的にお伝えしているお役立ちブログも活用して頂きつつ、詳しい調査や難しい材質に関することなどお気軽にご相談頂ければと思います。

今回ご紹介するのは「外壁塗装工事を行う時期の目安」についてですが、使用されている外壁材によってその時期が違います。また、劣化具合や起きている症状によって塗装だけでは補修出来ない場合もございますので、目安として頭の片隅において頂きつつ、ご参考の上無料調査のご依頼もお待ちしております!

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各種外壁材のご紹介と塗替え時期

 

■モルタル

塗装目安時期:8~10年

モルタルとは、セメント・砂・水を練り合わせたものを壁に塗り乾燥させて形成した外壁材です。見て分かる特徴としては壁材パネルを使用していないため切れ目がなく、服で言う縫い目がないような平らな外壁です。モルタルを塗る際にはコテを使用して独特な模様や凹凸を付けることが出来るため、塗り後のような模様や鱗のような模様をつけることも可能です。

モルタルで壁を形成した後に石や階などが混ざっている樹脂を吹付けることで細かな凹凸を付けたり、ローラーで模様付けすることも出来ます。

新築時に行う吹き付け塗装は塗り替えで行う3回塗りとは違い、基本的に1回しか吹きつけを行っていないため塗装の膜が薄く、耐久性や保護性能も低いです。また、モルタル自体が経年劣化によってひび割れを起こしやすいため、8~10年での再塗装がおすすめです。

 

■窯業サイディングボード

塗装目安時期:5~8年(塗装が初めての場合)

窯業サイディングボードとは、セメントに繊維質を混ぜて板状にしたものを熱や圧力で固めて作られた外壁材です。見て分かる特徴は表面はモルタル壁に模様付けしたような仕上りですがお家や建物の形に合わせて何枚かのパネルを貼り付けているため、所々に壁材の切れ目が見られます。タイル調や木彫など様々なデザインから選ぶことが出来るため、戸建て住宅を新築するときは一番人気の壁材です。

新築の場合、窯業サイディングボードの表面はアクリル塗料といって塗料の中でも安くて耐久性の低いものが塗装されていることが多いです。※必ずしもアクリル塗料で塗装されているというわけではないので、詳しくは建てられた会社に確認しましょう!

建物は湿度や気温によって膨張と収縮を繰り返しているためパネル同士に隙間があることによってその動きに追従できるようになっています。しかし、家を建ててから2~3年の間はその動きが多いと言われているため表面を保護している固いと膜は動きについて行けなくなりひび割れを起こしやすいです。

新築のお住まいにアクリル塗料が使用されやすいのは「コストを抑えるため」という理由だけでなく、新築初期にひび割れが起こりやすいため安いアクリル塗料が選ばれやすいと言われています。

ひび割れや丈夫な塗装が施されていないという理由から新築時には一般的に塗替え時期と言われている10年よりもはるかにはやい5~6年で再塗装されることがお勧めされています。それ以降のお手入れは使用した塗料によって耐久性が異なるため、平均8~10年が塗り替え目安となります。

 

■金属サイディングボード

塗装目安時期:10~15年

金属サイディングボードとは、アルミニウムやステンレス・ガルバニウムなどの金属鋼鈑で作られた外壁材です。金属製なので材質が違うことは見てすぐに分かります。また、複雑な形成が難しいため金属サイディングを使用しているお家や建物は屋根が平らのシンプルな造りになっていることが多いです。

新築する際にはモルタルや窯業サイディングボードと比較するとかなり高価な外壁材ですが、その分ボード本体と最初に施されている塗装の頑丈さはとても優れています。金属サイディングボードは工場で塗装が行われ、「焼き付け塗装」といって140~200度の高い温度で塗装を乾燥させる方法が施されているため、とても固く耐久性も高いです。

塗装は塗装なので経年劣化によりチョーキング現象が起こったり、金属製の壁材のため錆が発生する場合があるため10~15年が再塗装の目安となります。

 

■ALCパネル

塗装目安時期:5~8年(塗装が初めての場合)

ALCパネルとは、軽量気泡コンクリートというコンクリートの一種を使用した外壁材です。軽量で有りながら強度が有り、遮音性が高いため最近多く使用されるようになってきました。工場でパネルを形成したあと建物に貼り付け、仕上げの塗装は現場で行われています。見た目の特徴は、戸建ての場合細かなタイル調になっているものが多く、ビルや店舗などでは縦長もしくは横長の1枚パネルを全面に貼り付けている事が多いです。説明が難しいので画像で検索して見ましょう!すみません!

窯業サイディングと同じで新築初期の2~3年は気温や湿度によっておこる膨張と伸縮による動きが多いためひび割れを起こしやすく、早いメンテナンスが行われることを前提で安価なアクリル塗料による塗装仕上げになっている場合が多いため、再塗装目安が早めの5~8年となっています。

2度目以降の塗り替えは使用された塗料と状態により、10~12年が塗り替え目安です。また、大きなパネルで全面仕上げている場合にはパネル同士全てのシーリング材の補修が必要となるため補修費用としてのコストは少し高めです。

 

まとめ

 

外壁材別の塗り替え目安時期についてご紹介致しました。あくまでも目安で有り、環境や使用された塗料の種類によってその時期は数年変わってきます。窯業サイディングやALCパネルは新築時に使用されている塗料が耐久性高く、ひび割れも少なければ10年近く維持できる場合もございますので、塗り替えをされる前には新築時の情報を必ず確認するようにしましょう。

ところで、新築時に使用する塗料がアクリル塗料ではなくもっと耐久性の高い塗料だった場合にはひび割れを防ぐことが出来るのか気になりませんか?私気になります!調べましたところひび割れは防げないそうです。

外壁の材質状、建物の伸び縮みは防げるものではなく必ず起こることのため、建てられてから5年前後でのひび割れば建物がちゃんと環境に適して動いているんだなと認識して頂くだけの症状となります。

また、塗装の種類でも「クリヤー塗装」といって、透明の塗料を塗装することが出来ます。これはタイルを使用した壁面や、新築時の外壁材が2色以上の色で陰影や模様が付けられている場合に使用します。通常の塗装は1色に塗り上げますので、模様を残されたい方は変色がなく汚れも落とせる場内の綺麗なうちに塗装する必要があります。

クリヤー塗装をご希望の場合には新築であろうと再塗装であろうと5~8年の劣化が進みすぎてないうちに行う必要がありますので十分に注意してください。

 

熊澤建装は秦野・厚木・横浜・杉並の4箇所に営業所を持ち、神奈川・東京エリア全域にて外装リフォーム前編のご依頼を承っております。足場の組立から各補修・リフォームを在籍している自社職人が直接工事をおこなうため、部分的に他業者に工事の発注をするとかかってしまう無駄な経費などの中間マージンが発生しない適正価格でのご提案が可能です。

また、診断士や技能士の資格を持った専門スタッフによる屋根・外壁診断や、雨漏りの原因を調査する雨漏り調査を無料で行っております。必要であれば補修費用の御見積りも作成致しますが、これらを行ったからといって必ずしもご契約頂く必要はございませんのでご安心ください。

まずは建物の状態確認や劣化原因の特定、そして補修する場合の予算から今後のメンテナンスに対する計画を立てて頂き、実際に工事を検討される時期になりましたら他のリフォーム業社と比較して頂く判断材料としてお考え頂ければと思います。

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