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【お役立ちブログ】外壁塗装の劣化具合をチェックしてみましょう!

塗装の基礎知識最新情報 2020.09.04 (Fri) 更新

外壁塗装の劣化症状はご自身でも確認出来ます!

 

皆様は外壁や屋根の塗り替え時期をどのように判断されていますか?

・黒ずんで汚れてきたから

・塗装が剥がれてきたから

・ひび割れや欠けなど外壁が傷ついているから

多くの場合には「汚れが目立つ」もしくは「壊れてきている」と思ったときに塗り替えを検討される方が多いです。

実はこの考え方はあながち間違っておりません!

汚れが目立つ=塗料が持つ「汚れの付着を防ぐ」性能が低下している証拠です。他にもメジャーなシリコン塗料やフッ素塗料であれば水分から壁材を守る防水性や、コケ・藻などの発生を防ぐ性能が備えられています。

しかし、それらの性能が低下すると汚れやすさはもちろん、塗装による保護膜が薄くなってきているため、外壁材や屋根材に直接ダメージが通りやすくなります。

年々強くなる紫外線や酸性雨などは何十年もかかりますが、いずれ建物を破壊し崩れさせるほど強い影響がありますので、建物本体の健康的な維持を考えるためには汚れてきたというだけでも塗替えて保護してあげるきっかけには良いです。

ですが!!

大きなひび割れや塗装の剥がれ、そして外壁材や屋根材の欠けは少し早めの補修をご検討頂く必要があります。なぜならば、塗り替えとはあくまでも塗装する箇所に何も問題ないことが前提で表面を保護するために行われる工事だからです。

よく「外壁塗装は人の服と同じ」と言われています。暑いとか寒いとかそういうことではなく、外的ダメージから身を守るために人は服を着ますし動物は毛が生えています。

例えば人が転んで膝をすりむいたら、ばい菌が入らないように消毒をして保護するために絆創膏を貼ってその上に洋服を着ますよね?「膝をすりむいて血が出てるけど服を着たから治りました!」という人はいないかと思います。

それと同じで、外壁や屋根も小さな傷であれば大丈夫ですが大きなヒビや欠けは、気がつくのが遅いとその部分から空気中の汚れやほこり、雨などの水分が壁材の内部に侵入している可能性があります。その場合には腐食が進まないよう破損部分だけでなくその廻りも削り落として、改めて下地から造り、補修工事をする必要があります。

 

外壁塗装の劣化診断をしてみましょう!

 

屋根や外壁のお手入れの最適な時期を知るためにも、劣化症状を数年に一度でも良いので確認してみましょう。

・塗装のことなんてよく分からない!

・長持ちさせたいけど塗替えるタイミングをどうやって判断するの?

というお声が多く、お手入れの計画を立てても適切なメンテナンス時期ではないために、早すぎて不必要な工事だったのでは?or遅すぎて大がかりな工事と費用がかかるのでは?というご心配・ご不安のご相談をよく頂きます。

塗装の知識はよく分からなくとも、皆様が目視で劣化具合をチェックできる方法をいくつかご紹介致しますので、是非塗り替える際の検討材料の一つとしてお役立てください!

 

■変色&褐色

屋根や外壁の表面の色が変退色(塗料が劣化したり変質したりして色が変わってしまう現象)していることは劣化の初期症状です。さらに数年進むと塗膜の劣化によりひび割れが発生し、塗膜自体も薄くなってきて保護機能を失いますので、変色が見られるようになりましたら数年以内に塗り替えの予定を立てて頂くことをお勧めします。

原因が太陽光ダメージによる場合が多いため、日当たりの良い外壁面が他の壁面に比べて色が変化していないかを確認してみましょう。

 

■藻・コケ・カビ

外壁に緑色の藻やコケが生えてきている場合、そのままにしておくとカビの発生に繋がります。また、コケが生えるのは壁材に水分を含んでいる証拠で有り、塗装の防水性能が低下しているサインでもあります。

外壁の黒ずみは空気中の汚れや雨だれの場合が多いですが、カビが繁殖している可能性も考えられます。雨が降った後乾きにくい日野当りの悪い壁面や、キッチ・トイレ・お風呂など水回りで湿気が多い壁面に藻やコケ、カビが発生していないか確認しましょう。

 

■チョーキング現象

外壁を手で触った際に指に白い粉状のものが付着することを「チョーキング現象」といいます。雨や紫外線などの影響によって塗料が劣化し、塗料に含まれている樹脂が分解されてしまったために顔料が粉状になって塗装表面に出てきている状態です。

外壁塗装自体の保護機能が低下しているサインですので、塗料が剥がれ落ちていないとしてもその意味はなくなってきています。見た目はまだ綺麗だと感じていても、保護機能が薄れた塗装では太陽光や雨風によるダメージを屋根・外壁材に蓄積することとなりますので、お手入れ時期の目安です。

この現象も太陽光ダメージが原因によるものが多いため、日当たりの良い壁面を沢って確認してみましょう。

 

■クラック

「クラック」とはひび割れのことを指し、とくに壁がモルタルという材料で形成された外壁によく見られます。その他の壁材や屋根材でもひび割れは起こりますので、外装にできた細かなひび割れは「クラック」と呼んでいます。

基本的な補修方法はクラックの大きさで決まります。クラックの幅が0.2㎜~0.3㎜以下は髪の毛のように細井という意味で「ヘアークラック」と呼ばれ、塗膜表面のひび割れなので大きな補修は必要なく、緊急性もありません。

クラックの幅が0.3㎜以上、深さが0.5㎜以上有る場合には塗膜の内部にもひび割れの影響が出ている可能性が高いため、雨などの水分が侵入しやすく、屋根や壁材自体に腐食が進んでいないか慎重に調査する必要があります。すぐに雨漏りへ発展することはあまりないですが、クラック周辺の痛んでしまった部材を全て除去して埋めるという補修が必要になりますので、その分コストもかかります。

クラックが生じる場合にはすでに先ほどご紹介したチョーキング現象や、藻やコケの発生も伴っている事が多いため、これらの症状が出ているようであれば数年以内のお手入れをお勧め致します。

クラックが一番発生しやすい場所はドア枠や窓枠などの負荷のかかりやすい箇所や、お風呂廻り等の水気のある場所で発生しやすいため、まずはその周りから確認してみましょう。

 

■塗装の膨れ・剥がれ

塗装の劣化により屋根や壁材を保護するための付着力が失われてしまったために剥がれてしまう症状です。多くの方はさすがに塗装が剥がれてしまうと「大丈夫かな・・・」と心配になるかと思いますが、大丈夫ではないので早急にお手入れの計画を立てていきましょう。

塗装は屋根や外壁を外的ダメージから守る保護膜ですので、それが剥がれてしまうとむき出しになった部分から太陽光や雨水など様々な外的要因のダメージを直に受けることとなります。数年だったらそのままでも問題ないと思われる方も多いようですが、直にダメージを受けている部分は表面だけでなく内部にもその影響が進んでいるため、次回メンテナンスの際には塗装だけ行ってもすぐに剥がれてきてしまいます。状態によっては劣化した屋根や壁材を一度解体して新しく取付けるなどの大がかりな改修工事が必要となってきます。その場合には通常の塗装工事の2倍以上費用がかかることもあります。

この症状は見てすぐに分かるものですので、見付けましたら是非早めにお手入れの計画を立てて頂き、大事になる前に補修して頂くことをお勧め致します。

 

■シーリングの劣化

シーリング材とはサイディングボードを使用した外壁等の壁材同士の隙間や、壁材と窓枠などの隙間を埋めている部材で、溝から雨水や砂埃の侵入を防ぐ役割があります。業者によっては「コーキング材」と言ったりシーリング材の工事を「シール工事」と少し省略して言う場合がありますが同じものを指しています。

触ると弾力のあるゴムのような材質のもので埋めるようにして工事するのですが、劣化してくると亀裂が入ったり縮んで隙間が出来てしまい、最終的にはゴムと同じように途中でちぎれ落ちてしまうこともあります。

また、シーリング材は外壁だけでなくトップライト(天窓)などにも使用されているため、シーリング材の劣化で出来た隙間からの水分の侵入で雨漏りしてしまったとのご相談も多くあります。

補修方法は2つあり、あまり劣化していない場合には「打増し」といってシーリング材の表面にさらに足してシーリング材を載せる方法と、劣化が進んでいる場合には「打替え」といって現在付いているシーリング材を全て撤去した上で新しくシーリング材の設置をする方法です。打増しは根本的な解決ではないので基本的には打替え工事を行いますが、ちょっとした補修をご希望の場合には打増しにすることもあります。

亀裂や縮みは目視でご確認頂けますので是非確認してみましょう。

 

■鉄部のサビ

雨や雪・結露などによって鉄製でできた箇所が錆びてしまう症状です。こちらも目視での確認がすぐ可能ですので手摺や柵など鉄製のものが使われている部分を確認してみましょう。

サビは一度発生するとその周りまでサビが広がりやすく、さらにそのままにしてしまうと鉄製の部材に穴が空いたり崩れたりと塗装だけでは補修できずに交換が必要となってしまう可能性が大変高いです。

本来鉄製の部分には専用の錆止めと塗料が塗装されていますが、塗膜の劣化により表面の防水性能が失われたり剥がれがあるとそこから内部に侵入した水分等が錆を発生させて増殖していきます。

アパートやマンションなどの階段手摺や柵に金属製品が使用されていることが多いですが、戸建て住宅でも塗装が剥がれて露出してしまった釘や飾りなどが金属で出来ている場合が多いため、設置面の変色などにもつながりますので、見付けましたら増殖の抑制と周辺を汚さないためにも早めの塗替え補修をお勧め致します。

 

まとめ

 

外壁の劣化具合チェックについて、それぞれの症状や確認箇所などをご紹介致しました。一番確実なのは建てられてから何年か、前回お手入れをされてから何年なのか数えていると確実ではあります。ですがメンテナンスは現在一般的に使用されている塗料であれば10年前後の耐久性があるため、なかなかそこまで長い間覚えてられないという方もいらっしゃいます。また、その時期が来る前なのに不具合の発生があったり汚れて見えるなどの場合、そして時期が来ているけど見た目に問題が無い場合などには今回ご紹介したチェック項目をご確認いただき、一つでも当てはまるようであれば専門家の調査を依頼されると確実です。

「塗装業者」がいると言うこと自体あまり知られておらず、多くは建てた建設業者や購入したリフォーム業社が管理されるものだと考えている方がほとんどのようです。しかし、そういった会社に職人が在籍しているわけではないため、最終的には当社のような塗装や防水等のリフォームを専門としている業者に依頼するのです。

当社はお手入れの受付から調査、工事費用の御見積り作成まで無料で行っており、工事自体も在籍している自社職人が直接行っております。施工から管理まで一貫して行うことによりサポート内容も統一されて迅速な対応が出来ることが熊澤建装の強みだと考えています。

今回ご紹介した状態確認でひとつでも心配事や気になる箇所がございましたら、外壁屋根診断を無料で承っておりますのでお気軽にお問い合わせ頂ければと思います。

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